浮世絵版画体験とジュディ・オング倩玉 木版画展
岐阜県恵那市にある中山道広重美術館に行ってきました。
浮世絵の重ね摺り体験コーナーに興味をひかれて
楽しかった~(o^^o)♪
小学生の時の図画工作の時間の版画はモノクロ一色摺りだったので、色摺りの版画は初体験!
多色摺りってこうやってするんだぁって ちょっとびっくり
色の数だけ版がある! 版は木の板に彫刻刀で彫ったもの 彫って凹んだ部分には色がつかなくて(紙の白いまま)、残った凸の部分に色がつく←アタリマエ
6色摺りなら6枚の版があって、木の絵なら、たとえば1枚目の版には木の幹の部分だけが彫られていて、そこに茶色の色を載せて紙にペタッと摺る→これで木の幹の茶色の部分が完成 2枚目の版には葉の部分だけが彫刻されていて、緑色を載せて、先ほどと同じ紙にペタっと摺る これで2色摺り、幹と葉が完成 3枚目の版の木の実に赤色を載せて、同じ紙にペタッと摺る これで木の実の赤まで完成 これを使う色の枚数分だけ繰り返して、多色摺りの版画が完成する(^_-)-☆
中山道広重美術館の浮世絵の重ね摺り体験コーナーには4種類の絵があって、全部無料で体験できるので、何枚もやっているうちにどんどんはまっていつの間にか夢中に(笑)
美術館の指導員の女性の方がとても優しくて、質問にも丁寧に答えてくれて、浮世絵を愛してるって感じがよかったです。お世話になりましたm(_ _)m
1枚目の写真の絵の左側が《名所江戸百景》「亀戸梅屋舗」、右側が二代広重《諸国名所百景》「尾州名古屋真景」 写真の2枚目が《木曽海道六拾九次之内》「大井」 3枚目が 《木曽海道六拾九次之内》「中津川」「雨の中津川」最後の4枚目がパソコンで作ったうさぎの版画
体験してみると意外に難しく、まず、紙を載せるときに端がずれないようにしないと一枚の絵なのに輪郭が2重にも3重にもなる それから、載せる色の濃さで出来上がりの雰囲気がかわる
たとえば「雨の中津川」最後の黒色で雨を表現するので、ここを丁寧にしっかりと色をのせて縦に摺る! 赤色が濃いと雨のどんよりした感じがでないらしい(私は少し赤色が薄すぎて全体がかなり黒っぽくなってしまいました)
また、全体に色をしっかりつけるとハッキリした絵になるし、薄めにつけると淡い感じの絵になるので、ここらへんも同じ版でも雰囲気の違う絵ができておもしろいところかも
この体験をしたからこそジュディ・オングの偉大さがわかりました。
ちょうどジュディ・オング倩玉 木版画展が催されていました。
えっあの歌手のジュディ・オング??
「南にむいてる窓をあけ~♪ ひとりで見ている海の色~♪」のあの方?
版画家? 芸術家だったの???
無知な私はこの時初めて知りました。
すごい(~o~) 展示されている大作の数々 これは歌手さんじゃなくてとても立派な芸術家さんだぁ~と認識を新たにしました。
この写真上段の風景画はジュディ・オング倩玉の作品です。ほんとにすごい! 彼女の世界にひき込まれます(^_-)-☆