はじめての一目惚れだったんです

犬派のはずだった友人が...いつの間にか猫派に そんな友人Kさん家族のかわいい猫ちゃん誕生秘話です。発想がユニークでおもしろいので載せちゃいました(*^_^*)

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一目惚れだったんです。
見た瞬間「この子だ!」って。
それまで全くの犬派。しかも筋金入りの柴犬好き。
なのに一瞬にして家族全員のハートをがっちり掴んでしまったんです。

正直な話、ペットショップでペットを買うということに対しあまりいい印象持っていなかったんですよね。
ペット産業の裏側とか、最近よくネット上でも話題になっていますから。
歴代のワンコたちもペットショップではなく、趣味でブリードしている方から譲ってもらっていました。

でも、出会っちゃったものは仕方ない。そこがたまたまペットショップだったというだけ。
ちっちゃくってふわっふわの毛玉ちゃん。
アメリカンショートヘアーのにゃんこ様。ああ、この子を我が家に連れ帰りたい…
で、金額は?と値札を見れば軽く6桁でした。恐るべしペットショップ。初めてだわ、こんな高額のペット。

店員さん「大丈夫、ローンもできますよ」
いや、命あるものにローンとかなんだか恐れ多いじゃないですか。ローン無理。こわい。金額高くなる(利息のこと)
ふと振り返ればそこに息子がメロメロな顔をしてにゃんこ様を抱きかかえる姿。
母はひらめいた。あくどい事ならすぐにひらめくこの才能。
息子「ママ…飼いたい」
私 「じゃあね、誕生日のプレゼントとしてなら。ただし…」
その他の家族+店員さん、一同そろって私の顔をじっと見つめる。期待と不安の入り混じった視線。
私 「今後5年分の誕生日プレゼント、家族全員分をつぎ込みなさい」
一同「え・ええええーーーー!!!」
息子「それでいい!」

当時の息子は小学5年生。まだまだいろいろ欲しいものが山ほどあったはずです。
DSとか男の子の必須アイテムでした。
確かちょうどモンスターハンティングの新しいソフトが出たころで、友達同士集まってはモンハンするということが多い時でした。
あと2年もしないうちに中学生になり、そうしたらもうゲームどころじゃなくなると分かっていても、11歳の男の子が5年間の誕生日のお楽しみと引き換えにしてもいいというほどこの猫を欲しがっているなんて・・・・

即決。採用!
買います!この子連れて帰ります!
というわけでばあちゃん、あなたも5年分の誕生日プレゼント代出してね。あ、もちろんパパもよ。
この時の家族全員の私を見る「なんという詐欺商法的な」という目が痛かったのは言うまでもありません。
そして息子以上ににゃんこ様にメロメロな顔をしていたのは、実は私だったと。
ええ、そうです。私、息子をダシにして飼いました。
しかも他の家族から上手にお金を徴収しました(笑)

猫って想像以上に気まぐれで自分勝手ですね。
自分がかまってほしい時だけやってきて、そのくせ抱っことか自分の行動を拘束されることは大嫌い。
うちの子、猫のくせにドタドタ足音立てて歩くし、ジャンプして直地失敗するし、猫と思えないくらいどんくさいんです。
それでもすくっと座って置物のようにたたずんでいるときとか、やっぱり美しいし、甘えた顔してすりすりしてくるともうたまらないですよね。
なんというか「いるだけでそれが存在意義」みたいな感じでしょうか。なんとなく猫の周りの空気が和らいでいるんです。

とはいえ、一日の大半どこかで寝ているので、ビューティーなにゃんこ様の姿が見れるのはほんの少しの時間です...

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